学生記者による注目ベンチャー企業、経営者インタビュー「V」

再ベンチャー宣言を打ち出したリサーチ業界のトップランナー

約3年間代表の座を退いていたマクロミルの会長兼社長である杉本哲哉氏は、復帰早々「再ベンチャー宣言」を打ち出した。同社は2000年に設立。リサーチ工程の徹底的な自動化により、強靭な収益構造を構築。そして、ネットリサーチ業界に営業・PRの考え方を導入することで一足飛びにリーディングカンパニーに躍り出た。業界の平均的な利益率が3~5%なのに対して同社は30%水準の利益率を誇る。

今では東証一部上場、経団連の会員と大企業と呼ばれる地位を得るまでになった。しかし、杉本氏はその大きな椅子に胡坐をかくことは断じてしない。

「社員と一緒にランチをとったり、面談を繰り返す中で創業期に比べて社員の意識のゆるさを感じました。変化する市場の中でさらに成長を目指すのであれば現状に満足はしてられません」

自らを未だベンチャー企業と定義し、「成長性」「利益率」「事業のスケール」にこだわり続けるという。業容が拡大しても今なお上を目指す、同社が最もこだわっているのがやはり「人」だ。杉本氏は復帰後、再ベンチャー宣言とともに「他社がまったく追いつけない人材で溢れる会社にしよう」と社員に語った。それは社員の意識を高めるメッセージでもある。そんな同社が求める人材は「こんな不況の時代を自らが変えてやる」という気概を持つ学生だ。

これから就職や起業を志す学生に杉本氏はこんなメッセージを送る。

「世間を知らなすぎる学生が多いと思います。まず社会を知らなければ世の中にどんな要望、不満があるかもわからない。それではどんなビジネスモデルが面白いかもわからないですよ。まずは知識をつけ、整理し、そして疑うことが大事。それで初めて自分の意見を持てる。そこから自己表現ができるようになるのです」

新たな船出をきったマクロミル。今後の動向から目が離せない。

株式会社マクロミル代表取締役会長兼社長 杉本 哲哉

Sugimoto Tetsuya

早稲田大学卒業。リクルートを経て、2000年1月に株式会社マクロミルを設立。2004年1月東証マザーズ、翌2005年4月東証一部上場を果たす。2005年、アントレプレナー・オブ・ザ・イヤーJAPAN2005にて日本代表受賞。

STUDENTS VOICE
「学生はモノを知らなすぎる」という杉本社長の指摘にドキッとさせられました。確かに起業を志すにも世の中を知り、社会を知らねば本当に必要な商品やサービスを生み出すことはできません。私もこれからもっと勉強を重ねて杉本社長のような経営者になれるように頑張りたいです。

株式会社マクロミル

http://www.macromill.com/

■本社所在地:東京都港区港南2-16-1 品川イーストワンタワー11階
■ 資本金:9億3,035万円(2009年6月末現在)
■ 従業員数:295名(2009年9月末現在)
■ 事業内容:インターネットを活用した市場調査(ネットリサーチ)/マーケティングに関するコンサルティング業務
■ 採用職種:総合職(営業/分析/新規事業開発 他)

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