「山形スクリーム」竹中直人監督 特別インタビュー

人生にも映画にも、計算はいらない

学生の頃から数えると、30年以上も映画を撮ってきました。6作目になる今回は、初のコメディに挑戦しました。以前からバカバカしい映画を撮りたいという想いはあったのですが、自然の流れで今回やらせていただくことになりました。監督の話を頂いたときから、僕はホラーが好きなので、「ホラーコメディを作りたい」と瞬時に思いました。それから、800年の眠りから覚めた落武者ゾンビに、女子高生たちが襲われるというストーリーになりました。映画はできあがる瞬間までは自分のものですが、完成すると人の評価を待つだけなので不安しかないです。僕にとって最初の観客は、スタッフとキャストです。この作品を観た主演の成海璃子ちゃんが、「愛のある映画だった」って言ってくれたとき、「大丈夫なのかもしれない」ってホッとしました(笑)。

最初、僕は出るつもりはなかったんですが、今回も結局、出演することになったのでゾンビのメイクをしたまま、「本番!」と声を掛けるときもありました(笑)。僕のなかで、監督と役者の切り替えは特にありません。監督って肩書きだけで、みんなのリズムを作るような役割でしかないですからね。登場人物が多いですし、常にハイテンションということを心がけました。大変だったことも、みんないい思い出になっちゃうんですよね。僕は撮影をしているときに、モニターを見て確認するのが嫌いなんです。いつも俳優の芝居は、カメラの横で見つめていたいですね。

現場で僕がそのとき思ったことを伝えて、セリフから歌まで即興で作っていたシーンもあります。キャスティングが非常に豪華なのですが、一般的に持っているイメージを180度変えるような演技をと思っていました。成海璃子ちゃんも、EXILEのAKIRAも、マイコも、僕を信じて、自分の役を愛して、テンション高く演じてくれました。本当に感謝しています。この作品には、「それ面白い!やってみよう!」というノリがいつもありました。僕は今までノリの一発だけで生きてきて、人生も映画もいつも計算したことなんてないです(笑)。学生のみなさんもあまり考えすぎずに、いろいろなことに挑戦してみてください。そして、「山形スクリーム」を見て元気になってもらえたら嬉しいです。

プロフィール
山形スクリーム
都立紅女子高校の歴史研究会の美香代、宙子、圭、胸恵は落ち武者伝説を追って山形県・御釈ヶ部村へ。ところが、伝説だったはずの落ち武者たちが復活、村人たちを次々に襲い始めた!しかも美香代が侍頭・忠経の生前に愛していた官女・光笛に瓜二つの美香代がさらわれてしまう。生き残った3名と村の床屋・三太郎は決死の覚悟で救い出そうとするが・・・?!
監督:竹中直人
出演:成海璃子、沢村一樹、AKIRA、マイコ、竹中直人ほか
配給・宣伝:ギャガ・コミュニケーションズ
(C)2009 映画「山形スクリーム」製作委員会
公式HP:http://yamagatascream.gyao.jp
2009年8月1日全国ロードショー

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